“ぎょくさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玉盞60.0%
玉簪40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初の烏 (思い着きたるていにて、一ツの瓶の酒を玉盞ぎょくさんぎ、しょくかざす。)おお、綺麗きれいだ。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
初の烏 (思ひ着きたるていにて、ひとツの瓶の酒を玉盞ぎょくさんぎ、しょくかざす。)おゝ、綺麗きれいだ。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そしてはや、楽府がくふの仙楽と満庭の万歳のうちに式を終って、今しも袞龍こんりょう錦衣きんいのお人影が、侍座じざ玉簪ぎょくさんや、侍従の花冠はなかんむりと共にたま椅子いすをお立ちあらんと見えたときであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
晃然きらりとあるのを押頂くよう、前髪を掛けて、扇をその、玉簪ぎょくさんのごとく額に当てたを、そのまま折目高にきりきりと、月の出汐でしおの波の影、しずか照々てらてらと開くとともに、顔を隠して、反らした指のみ
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)