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きんぷん
利助の
陶器の
特徴は、その
繊細な
美妙な
感じにありました。
彼は
薄手な、
純白な
陶器に
藍と
金粉とで、
花鳥や、
動物を
精細に
描くのに
長じていたのであります。
と思うと、その煙の向うにけたたましく何か
爆ぜる音がして、
金粉のような
火粉がばらばらと
疎らに空へ舞い上りました。私は気の違ったように妻へ
獅噛みつきました。
薄寒い二月の夜、月が
町家の屋根の上から出かかって、
四方は
金粉を
撒いたような光が
薫じます。