“火粉”の読み方と例文
読み方割合
ひのこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
著者寺石正路(てらいしまさみち)氏が明治三十二年の颱風の際に見た光り物の記載には「火事場の火粉(ひのこ)の如きもの無数空気中を飛行するを見受けたりき」
颱風雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
山風がどっと吹き下(おろ)して、岩と岩との間を掻き廻すと、そこらに積(つも)っていた真赤な落葉は、さながら火粉(ひのこ)を散らすが如くに、はらはらと乱れて飛んだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と思うと、その煙の向うにけたたましく何か爆(は)ぜる音がして、金粉(きんぷん)のような火粉(ひのこ)がばらばらと疎(まば)らに空へ舞い上りました。私は気の違ったように妻へ獅噛(しが)みつきました。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)