“きょてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
居邸66.7%
渠底33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、勝頼かつよりやぶれたのちは、その躑躅つつじさきたちも、織田おだ代官だいかん居邸きょていとなり、さらにそののち火事泥的かじどろてき甲府こうふへ兵をだしてかすめとった小田原おだわら北条氏直ほうじょううじなお持主もちぬしにかわった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当代の碩学せきがく森鴎外もりおうがい先生の居邸きょていはこの道のほとり、団子坂だんござかいただきに出ようとする処にある。
いで径二尺五寸程の大きな下部注水孔のバルブも開いて、吸い込まれて面喰めんくらった魚を渠底きょていのコンクリートへ叩き付け始めた。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
技師は、海水を堰塞えんそくしている船渠ドック門の扉船とせんから五六けんへだたった位置にやって来ると、コンクリートの渠底きょていの一部を指差しながら私達を振り返った。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
直径二尺五寸の鉄の穴に、傷だらけになりながら恐しい力で吸い込まれ、コンクリートの渠底きょていへ叩き付けられるんだ。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)