“扉船”の読み方と例文
読み方割合
とせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私達が着くと間もなく、扉船(とせん)の上部海水注入孔のバルブが開いて、真ッ白に泡立った海水が、恐(おそろ)しい唸(うなり)を立てて船渠(ドック)の中へ迸出(ほんしゅつ)し始めた。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
技師は、海水を堰塞(えんそく)している船渠(ドック)門の扉船(とせん)から五六間(けん)隔(へだた)った位置にやって来ると、コンクリートの渠底(きょてい)の一部を指差しながら私達を振り返った。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
十分程すると、私達の立っている処(ところ)より少しく左に寄(よ)って、第二号船渠(ドック)の扉船(とせん)から三米(メートル)程隔(へだた)った海上へ、夥(おびただ)しい泡が真黒(まっくろ)な泥水と一緒に浮び上って来た。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)