“きょい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
虚威50.0%
虚位50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下等士族のはいが上士に対して不平をいだ由縁ゆえんは、もっぱら門閥虚威きょいの一事にありて、しかもその門閥家の内にて有力者と称する人物にむかって敵対の意をいだくことなれども
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
また今の旧下士族が旧上士族に向い、旧時の門閥もんばつ虚威きょいとがめてその停滞ていたいを今日にらさんとするは、空屋あきやの門にたちて案内をうがごとく、へび脱殻ぬけがらを見てとらえんとする者のごとし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
これを制了してともともに日本社会の虚威きょいを圧倒せんとするもののごとくにして、藩士のこの学校にするといなとはその自然にまかしたりしに、士族の上下に別なくようやく学にく者多く
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
虚位きょいは、どうしても、虚位でしかない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)