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			きたばたけ
		
		  
	
 
  
	
	
	
	
		
		
			雅家、
北畠と号す——
北畠親房その子
顕家、
顕信、
顕能の三子と共に
南朝無二の
忠臣、
楠公父子と
比肩すべきもの、
神皇正統記を
著わして
皇国の正統をあきらかにす
 
			
		 
		
			すなわち
新田の残党や、又、
北畠の残党や、
楠氏の残党その者達である。
 
			
		 
		
			花の中なる
枯木と観じて、独り
寂寞として茶を煮る
媼、特にこの店に立寄る者は、伊勢平氏の
後胤か、
北畠殿の落武者か、お杉お玉の親類の
筈を、思いもかけぬ
上客一
人、
引手夥多の
彼処を抜けて