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きくつり
ふりがな文庫
“きくつり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
鬼窟裏
50.0%
鬼窟裡
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬼窟裏
(逆引き)
この便法を
証得
(
しょうとく
)
し得ざる時、英霊の
俊児
(
しゅんじ
)
、またついに
鬼窟裏
(
きくつり
)
に
堕在
(
だざい
)
して彼のいわゆる芸妓紳士通人と得失を
較
(
こう
)
するの
愚
(
ぐ
)
を演じて
憚
(
はば
)
からず。国家のため悲しむべき事である。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
好漢
(
こうかん
)
この
鬼窟裏
(
きくつり
)
に向って生計を営む。惜しい事だ」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
きくつり(鬼窟裏)の例文をもっと
(2作品)
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鬼窟裡
(逆引き)
或は多少の危険さへ
冒
(
をか
)
せば、談林風の
鬼窟裡
(
きくつり
)
に
堕在
(
だざい
)
してゐた芭蕉の天才を
開眼
(
かいげん
)
したものは、海彼岸の文学であるとも云はれるかも知れない。
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ブウシエを
哂
(
わら
)
つて俗漢と
做
(
な
)
す。
豈
(
あに
)
敢
(
あへ
)
て難しとせんや。
遮莫
(
さもあらばあれ
)
千年の
後
(
のち
)
、天下
靡然
(
びぜん
)
としてブウシエの
見
(
けん
)
に
赴
(
おもむ
)
く事無しと云ふ可らず。
白眼
(
はくがん
)
当世に
傲
(
おご
)
り、
長嘯
(
ちやうせう
)
後代を待つ、
亦
(
また
)
是
(
これ
)
鬼窟裡
(
きくつり
)
の生計のみ。
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
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