“かんこつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンコツ
語句割合
顴骨87.5%
奸骨4.2%
換骨4.2%
觀骨4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう云う薄暗い堂内に紅毛人こうもうじん神父しんぷが一人、祈祷きとうの頭をれている。年は四十五六であろう。額のせまい、顴骨かんこつの突き出た、頬鬚ほおひげの深い男である。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それ梅田は、もとより奸骨かんこつあれば、余ともに志を語ることを欲せざるところなり、何の密議をなさんや。わが性、公明正大なることを好む、に落文なんどの隠昧いんまいのことをなさんや。
留魂録 (新字旧仮名) / 吉田松陰(著)
自分で自分の中の女なるものに向って換骨かんこつママたいの手術を施して、もはや自分の理想通りのもの、弱からず、恥かしめられず、強健な精神肉体をち得たつもりでいた私
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
顔も觀骨かんこつやや出張っているのがきずであるが、まゆや目の間に才気があふれて見える。伊織は武芸が出来、学問の嗜もあって、色の白い美男である。只この人には肝癪持かんしゃくもちと云う病があるだけである。
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)