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くわんこつ
ふりがな文庫
“くわんこつ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
顴骨
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顴骨
(逆引き)
それは
氣性者
(
きしやうもの
)
によくある線の堅さから來る感じで、二十八の豊滿な大年増、鼻も
顴骨
(
くわんこつ
)
も高く
顎
(
あご
)
が開いて、決して
醜
(
みにく
)
いといふ程でなくとも好感の持てる顏ではありません。
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二人は
取組合
(
とつくみあ
)
つた。八は酒で体を悪くしてからは、余り力が出ない。又別当太吉も、色の白い、鼻と
顴骨
(
くわんこつ
)
と
腮
(
あご
)
とが顔に四箇の突角を形づくつてゐる男で、これも余り強くはない。
金貨
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
顏も
顴骨
(
くわんこつ
)
が稍出張つてゐるのが疵であるが、眉や目の間に才氣が溢れて見える。伊織は武藝が出來、學問の嗜もあつて、色の白い美男である。只此人には肝癪持と云ふ病があるだけである。
ぢいさんばあさん
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
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