“かつを”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
61.9%
松魚23.8%
松魚節9.5%
堅魚4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実をいふと、東湖はやつこ豆腐よりもまだかつをの刺身の方が好きだつた。好きだけに、それを食べるのに自分独得の方法を発明してゐた。
酒のさかなにはやつこ豆腐か松魚かつをの刺身かがあつたら、猫のやうにころころ咽喉のどを鳴らす事が出来た。
味醂屋や酒屋や松魚節かつを屋の、取引先へ無心を言うて来よるのが、一番強腹がうはらやな……何んぼ借して呉れんやうに言うといても、先方さきではし福造が戻つて来よるかと思うて、厭々ながら借すのやが
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
天皇その家を問はしめたまひしく、「その堅魚かつをを上げて作れる舍は、誰が家ぞ」と問ひたまひしかば、答へて曰さく、「志幾しき大縣主おほあがたぬしが家なり」
初め大后、日下にいましける時、日下の直越ただこえの道より、河内にでましき。ここに山の上に登りまして、國内を見けたまひしかば、堅魚かつをを上げて舍屋を作れる家あり。