“かつお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
70.0%
松魚22.9%
堅魚2.9%
鰹魚2.9%
勝郎1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「舟だ——お前の見た通り和船だ、漁師船だな、かつおでも釣りに出たのだろう……あ、面白いぞ、面白いぞ、お松さんごらん、すてきなものが出て来ましたぞ」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「この坊の家々も、全部舟子かこ屋敷でな。みんなかつお漁によりかかって、生活していた。それがだめになったから、さびれる一方ですな」
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
土佐といえば室戸崎むろとざきの風光や、食物ではかつおの「はたき」と呼ぶ料理が自慢であります。旅では眼に口に味うものが山々あります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
勘「はい/\有難ありがてえ/\、それを聞けばすぐに死んでもい、ヤア、有難えねえ、サア死にましょうか、唯死度しにたくもねえが、松魚かつおの刺身であったけえ炊立たきたてまんまべてえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
蓼酢たです松魚かつおだ、身が買えなけりゃ塩でんで蓼だけかじれ、と悪い虫めら。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我々に大きな国家の料理が出来んとならば、この水産学校へ這入はいつて松魚かつおを切つたり、烏賊いかを乾したり網を結んだりして斯様かような校長の下に教育せられたら楽しい事であらう。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
堅魚かつおノサシミ。
呉秀三先生 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
御馳走ごちそうは、あたたかきやはらかき飯、堅魚かつお刺肉さしみ、薩摩芋の味噌汁の三種なり。
明治卅三年十月十五日記事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
○塩辛は鰹魚かつおはらわたなり。ソーダ鰹より製したるは色黒し。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
また宮城県の漁師の話だというのは、金華山きんかざんの沖でとれる鰹魚かつおは、必ず左の眼が小さいか、潰れている。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
此の画を見るたびに、彼はおけいさんと其恋人葛城かつらぎ勝郎かつおおもい出さぬことは無い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)