“かたみわけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
形見分20.0%
形身分20.0%
紀念分20.0%
記念分20.0%
遺物分20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アヽ私もねこゝにいる気はさら/\無いから、形見分かたみわけのお金も有るのだけれども、四十九日まで待ってはいられないから、少しは私のたくわえも有るから、それを
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私は形見分かたみわけの事も遺言状に書かして置いたし、お前の事も書かしてね、其処そこは旨く行って居るけれども、旦那がなおればまだ五十五だもの、其様そんなにお爺さんでもないから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なくなった人の形身分かたみわけをしなければならない。ほんとは四十五日か七十五日にやるのだろうが、ついでだから今のうち、帰りの荷物と一ツにして持って行って貰いたいね。
老人 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
如何にも殘念に思ひ足摺あしずりしてなげかなしみけれども今さら詮術せんすべなければ養父の所持したる品々を賣拂うりはらひ諸入用の勘定等をなし又門弟のうち世話になりたる者へは夫々に紀念分かたみわけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「そんなこと言はんかつて、あれのものは皆お前のものやがな、記念分かたみわけに少しやれば、後はお前より外に着る者が居らんさかい。」
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
秀忠の亡くなつたのは正月二十四日で、二十六日の夜増上寺への野邊送のべおくりがあり、二月二十二日に勅使が立ち二十六日に遺物分かたみわけがあり、三月十一日に忠之はいとまを賜はつて江戸を立つた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)