形見分かたみわけ)” の例文
アヽ私もねこゝにいる気はさら/\無いから、形見分かたみわけのお金も有るのだけれども、四十九日まで待ってはいられないから、少しは私のたくわえも有るから、それを
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私は形見分かたみわけの事も遺言状に書かして置いたし、お前の事も書かしてね、其処そこは旨く行って居るけれども、旦那がなおればまだ五十五だもの、其様そんなにお爺さんでもないから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其の書置かきおきに、私は老年の病気だから明日あすが日も知れん、し私がのちは家督相続は惣二郎、又弟惣吉は相当の処へ惣二郎の眼識めがねを以て養子に遣って呉れ、形見分かたみわけは是々
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)