“かたみわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遺物分50.0%
片身分25.0%
形見分25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よほど心契しんけいの友であった証拠には、彼はこの春山へ、死ぬ前に自分の愛刀を一腰、遺物分かたみわけしている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
田舎の母親が、もう片身分かたみわけの見立てでもするように、座敷でいろいろなものを拡げて見ていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「私が死ねば、これをお前さんたちみんなに片身分かたみわけにあげるんですよ。」
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
方々へ香奠返しをする折に、秋子の形見分かたみわけとして貰ったのを、袖丈を縫い直した衣類だった。
幻の彼方 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)