“心契”の読み方と例文
読み方割合
しんけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この正月を期して、遥々、前嗣のほうから下向して来たのも、表面の理由よりは、かねてふたりの胸にそういう心契しんけいもあるからだった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし幸いにも、拙者と彼とは、——形の交わりはないが、つねに戦場の好敵手として、相見るたび、心契しんけいよしみに似たものを感じ合っている。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはまた信玄がふかく心契しんけいしていた道の師、恵林寺えりんじ快川和尚かいせんおしょうが筆になるものとは、どんな者でも知っていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)