“かざりつけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飾付80.0%
飾附20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処に飾付かざりつけて在ッた木像にんぎょうの顔が文三の欠伸あくびをした面相かおつきているとか昇の云ッたのが可笑しいといって、お勢が嬌面かおに袖をてて、勾欄てすりにおッかぶさッて笑い出したので
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
広重は顔見世乗込かおみせのりこみの雑沓、茶屋飾付かざりつけの壮観をよそにして、待乳山の老樹鬱々うつうつたる間より唯幾旒いくりゅうとなきのぼりの貧しき鱗葺こけらぶきの屋根の上にひるがえるさまを以て足れりとなし、また芝居木戸前しばいきどまえの光景を示すには
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それで今日けふ約束の時間に訪ねてくと大通おほどほりへ面した客室サロンへ案内せられた。室内の飾附かざりつけこの家の外見のけばけばしいのに似ず、高雅な中に淡い沈鬱な所のある調和を示して居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)