“かいしゅん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
改悛61.9%
悔悛23.8%
介春4.8%
回春4.8%
改俊4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貞固は先ず優善が改悛かいしゅんの状を見届けて、しかのちに入塾せしめるといって、優善と妻てつとを自邸に引き取り、二階にすまわせた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
胸中すでに成竹ある千々岩は、さらに山木を語らいて、時々川島家に行きては、その模様を探らせ、かつは自己——千々岩はいたく悔悛かいしゅん覚悟かくごせる由をほのめかしつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
同時に自由詩社の元老として有名な加藤介春かいしゅん氏から、神経が千切ちぎれる程いじめ上げられた御蔭で、仕事に対する好き嫌いを全然云わない修業をさせられました。
スランプ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
博士の門をくぐるのが遅かったとすると、流石さすがの博士もその回春かいしゅんについて責任がもてなかったのだった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかる上は拙老よりとくと本人へ申聴かせ何卒なにとぞして料簡を入替えさせたく、万一改俊かいしゅん不致候わば如何様いかようにも成敗可仕つかまつるべく、もし又本人に於て向後を屹度きっと相慎しみ候節は、幾重にも御勘弁願上候。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)