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おつきばん
潰し將軍の
御落胤との事なれば少こし
安堵しけれども後々の
咎を
恐れ
早速名主組合へ右の
段を
屆け夫より町奉行の
御月番松平日向守殿
御役宅へ此段を
申上ければ吉宗公
上意に忠右衞門は
政事に
私なく
天晴器量ある者なり
早々呼出すべしとの事故に
台命の
趣を御老中に申
達しける是に依て
御月番より
御召出の
御奉書勢州山田へ
飛脚を
急ぎ程なく江戸表へ
着しければ
早速御月番御老中へ
到着の
御屆に及び此段
上聞に達しければ早々忠右衞門に
御目見仰せ付らるべきの
趣きなれば大岡忠右衞門
早速御前へ
罷出て
平伏しける時に將軍の
上意に忠右衞門其方は