“えんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宛城41.7%
怨情16.7%
偃城8.3%
𤾂城8.3%
炎上8.3%
堰城8.3%
燕嬢8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「魏王曹叡そうえいが、宛城えんじょうへ勅使を馳せつかわして、閑居の司馬懿しばい仲達を平西へいせい都督に封じ、って彼の出廬しゅつろを促しているもようにうかがわれます」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
敬二郎のその言葉の中には、どことなく怨情えんじょうをさえ含んできていた。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
偃城えんじょうを失った関平は、勢いその雪辱にあせり気味だった。ついに、廖化を誘って、本拠を出た。もちろん連れてゆく兵は精鋭中の精鋭を択りすぐって。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徐商と呂建りょけんの二隊に、自身の大将旗をかかげさせて正攻法をとらせ、彼自身は五百余騎の奇襲部隊を編制して、沔水べんすいのながれに沿い敵の中核と見られる偃城えんじょうの後方へ迂廻した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
思い合せれば、𤾂城えんじょうの勝ちいくさが、すでに今日の敗因をかもしていたものです。部下の端までが、あまりに勝ちにおごって、敵を甘く見くびり過ぎた結果でしょう。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが、呉軍十万の圧力のもとに、前衛の𤾂城えんじょう一支ひとささえもなくついえてしまった。洪水のような快足をもって、敵ははや、この合淝へ迫ると、急を告げる早馬は、くしの歯をひくようだった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
清水きよみず炎上えんじょう
内裏だいり炎上えんじょう
そして堰城えんじょう近くまで駈けてくると、こはいかに城は濛々と黒煙を噴いている。そして炎の下から蜘蛛くもの子のように逃げ分かれてくる味方の兵に問えば
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女が女流落語家の元祖だ、と書いてあったが、そうでなく、女の落語家の元祖は、明治三十五年ごろに東京に燕嬢えんじょうという柳派の落語家がいて、これが最初の女流落語家でした。
平次放談 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)