“沔水”の読み方と例文
読み方割合
べんすい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四冢は前に沔水べんすいの流れをひかえて、要路は鹿垣ししがきをむすび、搦手からめては谷あり山あり深林ありして鳥もけ難いほどな地相である。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徐商と呂建りょけんの二隊に、自身の大将旗をかかげさせて正攻法をとらせ、彼自身は五百余騎の奇襲部隊を編制して、沔水べんすいのながれに沿い敵の中核と見られる偃城えんじょうの後方へ迂廻した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠く湖北省の高地からくる漢水の流れが、桐柏とうはく山脈に折れ、淯水いくすいに合し、中部支那の平原をうねって、名も沔水べんすいと変ってくると、その西南の岸に、襄陽を中心とした古い都市がある。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)