“淯水”の読み方と例文
読み方割合
いくすい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
淯水いくすい(河南省・南陽附近)のあたり一帯に、十五万の大兵は、霞のように陣を布いた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠く湖北省の高地からくる漢水の流れが、桐柏とうはく山脈に折れ、淯水いくすいに合し、中部支那の平原をうねって、名も沔水べんすいと変ってくると、その西南の岸に、襄陽を中心とした古い都市がある。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
傷負ておいの馬に鞭うちながら、ざんぶと、淯水いくすいの河波へ躍りこんだが、彼方の岸へあがろうとした途端に、また一矢、闇を切ってきたやじりに、馬の眼を射ぬかれて、どうと、地を打って倒れてしまった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)