“うちわす”の漢字の書き方と例文
語句割合
打忘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
棄たるは則ち私しなり其事情そのことがら云々しか/″\斯樣々々かやう/\貧苦ひんくせま現在げんざい我が子を棄たりと我が身の罪をも打忘うちわすれて懺悔ざんげなすにより和尚も奇異きいことに思ひ夫より別して吉兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
友人達が二人の間を祝福している頃、女優はチャイコフスキーのことなどは打忘うちわすれて、ポーランドで一座の男の歌手と結婚してしまった。チャイコフスキーは怒るよりも驚いていた。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
他人の事と思はれず、我身わがみほまれ打忘うちわすれられてうれしくひとりゑみする心のうちには、此群集このぐんしふの人々にイヤ御苦労さまなど一々いち/\挨拶あいさつもしたかりし、これによりて推想おしおもふも大尉たいゐ一族いちぞく近親きんしん方々かた/″\はいかに
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)