-
トップ
>
-
うおうさおう
お
父さんは、
自分が
子供の
時分、
火事見物に
出かけて、
消防夫や、
巡査に
追いたてられて、ぬかるみを
右往左往した
有り
様を
思い
出しました。
歯咬みをして我家の
方をさして行くと、邸のあたりが非常に混雑して
提灯が
右往左往に飛びます。
跣足で
柳条に魚の
鰓を
穿った奴をぶらさげて川から
上って来たらしい漁夫もあり、柳がところどころに
翠烟を
罩めている美しい道路を、士農工商
樵漁、あらゆる階級の人〻が
右徃左徃している。