“いわな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岩魚92.2%
石魚3.9%
岩名2.0%
石斑魚2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新九郎は儀助の一本突きが、職業の岩魚いわなはやを突くあの息でやっているのを観破したからである。彼は大いに得るところがあった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石魚いわな突きの寝泊りする石魚小屋かも知れない。ほんの人間ひとり入れるぐらいなほッ建小屋がそこにある。——その小屋の後ろにかがまっている人間の白い顔と手とをちらと見たのである。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし百姓たちの村に入るところに大きな河が流れて、その河には、秋になると、岩名いわな山魚やまべが沢山に泳いでいました。村の人たちは、みんな楽しそうに、元気で働いていました。
三人の百姓 (新字新仮名) / 秋田雨雀(著)
豆腐も駄菓子もつッくるみに売っている、天井につるした蕃椒とうがらしの方が、よりは真赤まっかに目に立つてッた、しなびた店で、ほだ同然のにしんに、山家片鄙へんぴはおきまりの石斑魚いわな煮浸にびたし
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)