“いひこしら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
言作33.3%
言拵33.3%
言譌33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は戸口かどぐちうづくまりて動かず。婢は様々に言作いひこしらへてすかしけれど、一声も耳にはらざらんやうに、石仏いしぼとけの如く応ぜざるなり。彼はむ無くこれを奥へ告げぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
言拵いひこしらへ我が家を出ると小夜衣がもとへ其まゝいたりしかばたえて久しき逢瀬あふせかとほかの客を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これより帰りてともかくもお峯が前はきやうに言譌いひこしらへ、さて篤と実否をただせし上にてひそかんやうも有らんなど貫一は思案しつつ、黒の中折帽をやや目深まぶか引側ひきそばめ、通学にならされし疾足はやあしを駆りて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)