“いそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
異相57.1%
懿宗14.3%
意想14.3%
異装14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この小倅こせがれ異相いそうをしている。」
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
京兆の尹は、事が余りにあらわになったので、法をげることが出来なくなった。立秋の頃に至って、つい懿宗いそうに上奏して、玄機をざんに処した。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
獄に下った時は懿宗いそう咸通かんつう九年で、玄機はあたかも二十六歳になっていた。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
意想いそう奔逸ほんいつなようすでとめどなくしゃべりつづけるのです。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そこに大きな焚火たきびをしてかたまっている人間たちは、みな、羅生門らしょうもんの巣を追い出されてきたかのごとき異装いそう怪異かいいな男どもばかりであって、この寒いがれた冬の月の下に、野の枯草を積みあげて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)