“海豚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いるか93.2%
イルカ4.5%
ふぐ2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
提督は起きるとすぐ最上甲板の「鋼鉄の宮殿」をすっかりあけはなち、特別に造らせた豪華な専用プールにとびこみ、海豚いるかのように見事に泳ぎまわる。
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
初秋の月は、夜ごとに澄んで行く。太平洋には金波銀波きんぱぎんぱが入り乱れて、海豚いるかの群が、戦近しとも知らず、遊びたわむれている。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
『大井川のくじらは、婦人にしてその味を知るなり』と、言うことからそれは別として山鯨、なめくじら、海豚いるかに至るまで、その漿しょうを舌端に載せてみた。
海豚と河豚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
——始まりかゝつた擾亂のたゞなかで、彼女は、暴風雨が元氣づける大きな海豚いるかのやうに、戲れてでもゐるやうなふうをしてゐた。
同じヤルート環礁の内のA島へ小さなポンポン蒸汽で渡った時、海豚いるかの群に取囲まれて面白かったが、少々危いような気もした。
彼女が東洋の女の尻尾と男性の舞踊会に用いるルーブル紙幣の仮面、といって彼女が銀色のコオセットに太平洋をぶらさげてはいないのだ。やはり彼女も海豚イルカなのだ。
恋の一杯売 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
それで海豚イルカは眼を細めている。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
女達が私に身をまかせるとき、彼女達の感受性から海豚イルカの粘々した動物性をうける。
恋の一杯売 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
が二人の間には、膝から下を切断し、おまけに腹膜炎で海豚ふぐのように腹がふくれている患者が担架で運んで来られ、看護卒がそれを橇へ移すのに声を喧嘩腰にしていた。
氷河 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)