松島まつしま)” の例文
「ださうだね。なにしろ、ふねまはるか、富山とみやまのぼらないぢやあ、松島まつしま景色けしきろんずべからずと、ちやんといましめられてるんだよ。」
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
また松島まつしまでは、老母ろうぼ少女しようじよとがあはせてはうむつてありましたが、これはさだめし祖母そぼ孫娘まごむすめとが同時どうじ病死びようししたものをはうむつたものとおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
あしかけ三ねんながあいだ松島まつしまさまがれほどつくしてくだされたとおぼしめす、わたしでさへなみだがこぼれるほどうれしきにおまへさまはいしか、さりとは不人情ふにんじようと申ものなり
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたしも松島まつしま記念大会に招かれて、仙台、塩竈しおがま、松島、金華山きんかざんなどを四日間巡回した旅行中の見聞を、手当り次第に書きなぐるにあたって、この五色筆の名をちょっと借用することにした。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
松島まつしまがですか?」
猟奇の街 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
がどツさり。すみやすい。有難ありがたい。平泉ひらいづみ晝食ちうじきでも、昨夜ゆうべ松島まつしまのホテルでもうだつた。が、がどツさり。すみやすい。有難ありがたい。鐵瓶てつびんはたぎる。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
昨日きのふ此近傍このあたりうはさけば松島まつしまさまは世間せけん評判ひようばんかたおくさまたうならどりにやまほどなれど何方どれもおことはりで此方こなたへのおいで孃樣ぢようさまうへにばかりりがちがうか
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
陸前りくぜん松島まつしま宮戸島みやとじまだとか、三河みかは吉胡よしこだとか、河内かはち國府こふだとか、備中びつちゆう津雲つぐもだとか、肥後ひご阿高あこうなどでは、ずいぶんたくさん人間にんげんほねて、あるひとつの場所ばしよからは百體ひやくたい三百體以上さんびやくたいいじようほね
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
松島まつしまから帰途かへりに、停車場ステーシヨンまでのあひだを、旅館りよくわんからやとつた車夫しやふは、昨日きのふ日暮方ひぐれがた旅館りよくわんまで、おな停車場ていしやばからおくつたをとこれて、その心易こゝろやす車上しやじやうはなした。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たみうへもなきゑんよろこびておまへさまもいまはなのさかりりがたにつてはんで歩行あるくともれることでなし、大底たいていにおこヽろさだたまへ、松島まつしまさまにおんはありともなんのお束約やくそくがありしでもなく
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
しかし、無理むりだよ。……かねいてもるし、むかしの書物しよもつにもいてある。——松島まつしまるのはふねかぎる。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
菖蒲あやめ杜若かきつばた此處こゝばかりではない、前日ぜんじつ——前々日ぜん/\じつ一見いつけんした、平泉ひらいづみにも、松島まつしまにも、村里むらざと小川をがは家々いへ/\の、背戸せど井戸端ゐどばた野中のなかいけみづあるところには、大方おほかたのゆかりの姿すがたのないのはなかつた。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
のちに、奧州あうしう平泉ひらいづみ中尊寺ちうそんじまうでたかへりに、松島まつしま途中とちううみそこるやうないはける道々みち/\かたはら小沼こぬまあしに、くわらくわいち、くわらくわいち、ぎやう、ぎやう、ぎやう、ちよツ
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)