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龍巻
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たつまき
ふりがな文庫
“
龍巻
(
たつまき
)” の例文
新字:
竜巻
龍巻
(
たつまき
)
は二、三ど、両手で口をかこって、遠声をおくった。そしてこんどは、足もとから鳥が立つように、あたりの手下をせきたてた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いろいろと私はその始末に
就
(
つ
)
いて思案したが、結局
龍巻
(
たつまき
)
村の藤屋氏の
許
(
もと
)
に運んで保存を
乞
(
こ
)
うより他は道はなかった。
ゼーロン
(新字新仮名)
/
牧野信一
(著)
勿論
(
もちろん
)
県道の西側は
田圃
(
たんぼ
)
と畑ばかりだが、それが大陸的な起伏のにぶい龍田山の
麓
(
ふもと
)
につづいていて、ひくい冬空の下に
空
(
か
)
らッ風が出ると、県道筋の白い
埃
(
ほこり
)
が
龍巻
(
たつまき
)
のように
冬枯れ
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
ただひとつの手がかりは、当日の九つ半ごろに酒屋の小僧が浜町河岸を通りかかると、今まで晴れていた空がたちまち暗くなって、俗に
龍巻
(
たつまき
)
という凄まじい
旋風
(
つむじかぜ
)
が吹き起った。
異妖編
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
この利慾のふかい武士へ、
伊那丸
(
いなまる
)
という
餌
(
えさ
)
をもって
釣
(
つ
)
りにきたのは、いうまでもなく、武士に
化
(
ば
)
けているが、
八幡船
(
ばはんせん
)
の
龍巻
(
たつまき
)
であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
いっぽう、
捕手
(
とりて
)
にかこまれて、引ッ立てられた
龍巻
(
たつまき
)
は、この
態
(
てい
)
をみると、あたりの者をはねとばして、
形相
(
ぎょうそう
)
すごく、
民蔵
(
たみぞう
)
のそばへかけよった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
龍
部首:⿓
16画
巻
常用漢字
小6
部首:⼰
9画
“龍巻”で始まる語句
龍巻九郎右衛門
龍巻壱岐守