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鼻翼
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こばな
ふりがな文庫
“
鼻翼
(
こばな
)” の例文
そうなると、その大
※
(
いりやま
)
の
頂上
(
いただき
)
が、全く
鼻翼
(
こばな
)
の
裾
(
すそ
)
に
没
(
かく
)
れてしまって、そこと鼻筋の形とが、異様に引き合い対照を求めて来る。
絶景万国博覧会
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
私は愛す、……汝は愛す、……彼は愛す、——
amare
(
アマーレ
)
の第一変化を、はちきれるばかりに
鼻翼
(
こばな
)
を膨らませ、息も絶え絶えに繰りかえす。
葡萄蔓の束
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
鼻翼
(
こばな
)
の所はおしろいが剥落ちてゐて、一寸突いたらビリビリと破けさうな感じがする。
三等車の中(スケッチ)
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
赤く、差恥に染んだ時、濃い白粉の刷かれている時——その二つながらの時に、囁いた言葉——張り切って、艶やかな四肢、閉じている眼瞼のうるおい、喘ぐ呼吸に動く
鼻翼
(
こばな
)
、少し開いた脣と、歯。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
すると、
鼻翼
(
こばな
)
が卑しそうに
蠢
(
うごめ
)
いて、その欲情めいた衝動が、渦のような波動を巻いて、全身に拡がっていった。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
青前掛のゴオルキイは、
鼻翼
(
こばな
)
をふくらませて、ふうん、と
嘶
(
いなな
)
いてから
犂氏の友情
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それでなくとも、
鼻翼
(
こばな
)
や目窪や瞳の光りなどにも、何となく、目前の不吉を予知しているような兆が現れているので、最早寸秒さえも
吝
(
おし
)
まなくてはならぬ時期に達しているのではないかと思われた。
絶景万国博覧会
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
“鼻翼”の意味
《名詞》
鼻のあなの出入口にある膨らんだ部分。小鼻。
(出典:Wiktionary)
鼻
常用漢字
小3
部首:⿐
14画
翼
常用漢字
中学
部首:⽻
17画
“鼻”で始まる語句
鼻
鼻緒
鼻汁
鼻頭
鼻唄
鼻面
鼻梁
鼻息
鼻孔
鼻腔