鼷鼠はつかねずみ)” の例文
……畜生ちくしゃう兩方りゃうはう奴等やつらめ!……うぬ! いぬねずみ鼷鼠はつかねずみ猫股ねこまた人間にんげん引掻ひっかいてころしをる! 一二三ひふうみいけん使つか駄法螺吹家だぼらふきめ! 破落戸ごろつき
兎を野猫児とはこれを啖肉獣たる野猫の児分こぶんと見立てたのか。ただしノルウェーの兎は雪をくぐって鼷鼠はつかねずみを追い食う(一八七六年版サウシ『随得手録コンモンプレース・ブック』三)
ちやうどこんな風に、老獪な猫は世なれぬ鼷鼠はつかねずみに自分の尻尾のまはりを勝手に跳ねまはらせておきながら、おもむろに相手の逃げ道を断つ手段を𢌞らすものである。
ヂュリエットがゐやる此處こゝ天國てんごく、こゝにかぎりはねこいぬ鼷鼠はつかねずみも、どのやうな屑々物はかないものも、ひめかほらるゝゆゑ天國てんごくにゐるのぢゃが、ロミオにはそれがかなはぬ。
この蒸溜人こしては納屋の猫の縄張りを侵して、鼷鼠はつかねずみをとつて口に銜へてゐるのではないかとも思はれる。