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鼈甲色
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べっこういろ
ふりがな文庫
“
鼈甲色
(
べっこういろ
)” の例文
まして光をうけている部分は、融けるような
鼈甲色
(
べっこういろ
)
の光沢を帯びて、どこの山脈にも見られない、美しい弓なりの曲線を、
遥
(
はるか
)
な天際に
描
(
えが
)
いている。……
女体
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
柱も敷板も
窓框
(
まどがまち
)
も、みな
艶
(
つや
)
つやと
鼈甲色
(
べっこういろ
)
に拭きこんであり、きちんと置かれた道具類も高価な品ではないが、たいせつにされてきた年月の
証
(
あか
)
しのように
日本婦道記:萱笠
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
時代をつけると言ってしょっちゅう
頬
(
ほお
)
や鼻へこすりつけるので
脂
(
あぶら
)
が
滲透
(
しんとう
)
して
鼈甲色
(
べっこういろ
)
になっていた。
夏目漱石先生の追憶
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
その汁が
浸
(
し
)
みて鮎が
鼈甲色
(
べっこういろ
)
になりますからそれを
炙焼
(
あぶりやき
)
に致しますとどんなに美味うございましょう。このお料理は鮎ばかりに限りません。外のお魚に用いても結構です。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
多く加えると油がパチパチ
刎
(
は
)
ね出して大変だ。そこがなかなかむずかしいので、上手に酒を加えると油と砂糖が
互
(
たがい
)
に溶け合って
鼈甲色
(
べっこういろ
)
に透通ったものが出来る。それを長崎で
色付油
(
いろつけあぶら
)
という。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
鼈
漢検1級
部首:⿌
25画
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“鼈甲”で始まる語句
鼈甲
鼈甲縁
鼈甲屋
鼈甲牡丹
鼈甲脚
鼈甲櫛
鼈甲物
鼈甲猫
鼈甲管
鼈甲紙