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鳴滝
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なるたき
ふりがな文庫
“
鳴滝
(
なるたき
)” の例文
城松という盲人は、
鳴滝
(
なるたき
)
の下で
簫
(
しょう
)
を吹くと、人ただ簫声あるを聞いて、瀑声あるを聞かなかったそうであります。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
これから武蔵へかかる
山境
(
やまざかい
)
は、
姥子
(
うばこ
)
、
鳴滝
(
なるたき
)
、
大菩薩
(
だいぼさつ
)
、
小仏
(
こぼとけ
)
、
御岳
(
みたけ
)
、四
顧
(
こ
)
、
山
(
やま
)
また山を見るばかりの道である。すきな子供のむれに取りまかれることがいたってまれだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鳴滝
(
なるたき
)
や庭なめらかに椿ちる伯母の御寺のうぐひすのこゑ
舞姫
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
その取落した猪口を拾い取ると、何と思ったか、力を極めて、それを室の
巽
(
たつみ
)
の柱の方向をめがけて
発止
(
はっし
)
と投げつける。猪口はガッチと砕けて夜の嵐に
鳴滝
(
なるたき
)
のしぶきが散るようです。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
『おや。……ここは、
鳴滝
(
なるたき
)
だ。……高雄への道。ああ
紅葉
(
もみじ
)
』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鳴
常用漢字
小2
部首:⿃
14画
滝
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
“鳴”で始まる語句
鳴
鳴子
鳴海
鳴物
鳴動
鳴門
鳴雪
鳴神
鳴音
鳴鏑