“魔風(まふう)” の例文
老木の蔭を負ひ、急湍(きゆうたん)の浪(なみ)に漬(ひた)りて、夜な夜な天狗巌の魔風(まふう)に誘はれて吼(ほ)えもしぬべき怪しの物なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
流(なが)せし如く眞闇(まつくら)やみとなり魔風(まふう)ます/\吹募(ふきつの)り瞬時間(またゝくま)に激浪(あらなみ)は山の如く打上(うちあげ)打下(うちおろ)し新艘(しんざう)の天神丸も今や覆(くつが)へらん形勢(ありさま)なり日頃大膽(だいたん)の吉兵衞始め船頭(せんどう)杢右衞門十八人の水主(かこ)水差都合二十一人の者共肝(きも)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
に來(きた)りたる頃(ころ)、魔風(まふう)遽(にはか)に颯々(さつ/\)と吹荒(ふきすさ)
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)