トップ
>
鬼胎
>
おそれ
ふりがな文庫
“
鬼胎
(
おそれ
)” の例文
もしや
叱責
(
こごと
)
の
種子
(
たね
)
にはなるまいかと
鬼胎
(
おそれ
)
を
抱
(
いだ
)
くこと大方ならず、かつまた
塩
(
しお
)
文鰩
(
とび
)
を買って来いという
命令
(
いいつけ
)
ではあったが
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼らは常にその良人に見捨てられては、
忽
(
たちま
)
ち路頭に迷わんとの
鬼胎
(
おそれ
)
を
懐
(
いだ
)
き、何でも
噛
(
かじ
)
り付きて離れまじとは
勉
(
つと
)
むるなり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
だから吾が妻ながら時折は薄気味の悪い事や、うるさい事もないではなかったが、しかし、そうした妻の頭の
作用
(
はたらき
)
に就いて私が内心
些
(
すく
)
なからず
鬼胎
(
おそれ
)
を
抱
(
いだ
)
いていた事は事実であった。
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
あいての語気が強いので広栄は
鬼胎
(
おそれ
)
を抱いた。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
胸に
鬼胎
(
おそれ
)
をかき抱き
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
それが無かったのでその代りとして勧められた
塩鯖
(
しおさば
)
を買ったについても一ト方ならぬ
鬼胎
(
おそれ
)
を抱いた源三は、びくびくもので家の
敷居
(
しきい
)
を
跨
(
また
)
いでこの
経由
(
わけ
)
を話すと、叔母の顔は見る見る恐ろしくなって
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
胸に
鬼胎
(
おそれ
)
をかき抱き
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
鬼
常用漢字
中学
部首:⿁
10画
胎
常用漢字
中学
部首:⾁
9画
“鬼胎”で始まる語句
鬼胎観念