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鬼哭啾々
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きこくしゅうしゅう
ふりがな文庫
“
鬼哭啾々
(
きこくしゅうしゅう
)” の例文
南水域に
鬼哭啾々
(
きこくしゅうしゅう
)
として跡絶えず、妖気
狭霧
(
さぎり
)
のごとくに立ち
罩
(
こ
)
めて、大英帝国の憤激その極に達したのであった。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
ために、
富田
(
とんだ
)
の浦は血に赤く、河原は
鬼哭啾々
(
きこくしゅうしゅう
)
として、無残というも
愚
(
おろ
)
かなこと、長く、
渭之津
(
いのつ
)
の城に
怪異妖聞
(
かいいようぶん
)
やむことを知らず、という結果になりました
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ことに世の中が変動する前には、安政の大疑獄以来、幾多有為の士を、再び
天日
(
てんぴ
)
の下にかえさず
呑
(
の
)
んでしまった牢屋の所在地だ。
鬼哭啾々
(
きこくしゅうしゅう
)
、人の心は、そこの土を踏むだけで傷みに
顫
(
ふる
)
える。
旧聞日本橋:17 牢屋の原
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
あの陣街道は
鬼哭啾々
(
きこくしゅうしゅう
)
というところである
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
海に
船幽霊
(
ふなゆうれい
)
のあるように、
広野
(
こうや
)
の古戦場にも、また時として、
武者幽霊
(
むしゃゆうれい
)
のまぼろしが、
野末
(
のずえ
)
を夜もすがらかけめぐって、草木も
霊
(
れい
)
あるもののごとく、
鬼哭啾々
(
きこくしゅうしゅう
)
のそよぎをなし
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
戦
(
いくさ
)
が
熄
(
や
)
んだといっても、まだ素槍や素刀は、この辺を中心に、附近の山野を残党狩りに駈けまわっているし、
死屍
(
しし
)
は、随所に、横たわっていて、
鬼哭啾々
(
きこくしゅうしゅう
)
といってもよい新戦場である。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鬼
常用漢字
中学
部首:⿁
10画
哭
漢検1級
部首:⼝
10画
啾
漢検1級
部首:⼝
12画
々
3画
“鬼哭啾”で始まる語句
鬼哭啾啾