うさ)” の例文
「そんなわけではない。久しぶりに、夕飯なと共にして、うさでも語ろうと思うたまでのことよ。はははは。まあ、くつろげ」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男のうさを散ずる長所がある、と云っても、これだけの長所美点全部綜合しても、献身的ということ一つ欠ければ、女が男に経済的に従属するという関係にある限りは、結局献身が最後にかつ。
ほかにうさはらしのしようがなかったんだな、きっと。
正月とソヴェト勤労婦人 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「せめて、口にでも、恋しいというて、我慢のうさをはらしたまでよ。——時に、捕虜とりこの善性坊はどうしておるな」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うむ。うさはらしじゃよ」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)