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鬢付
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びんつけ
ふりがな文庫
“
鬢付
(
びんつけ
)” の例文
紅がらにて染めたるジャム
鬢付
(
びんつけ
)
のやうなるバタなんぞ見る折々いつも気味わるしと思ひながら雨降る日なぞはつい門外の
三田通
(
みたどおり
)
まで
出
(
い
)
で行くに
懶
(
ものう
)
く
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
毛髪がへばりついた
鬢付
(
びんつけ
)
。貝殻が数個。それにコッペパン一つ。彼はそのコッペパンを食べるつもりで手にとったが、古くて皮がこちこちになっている。口に持って行ったが、歯が立たない。
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
外科
(
げくわ
)
なんと
来
(
き
)
た
日
(
ひ
)
にやあ、
鬢付
(
びんつけ
)
へ
水
(
みづ
)
を
垂
(
た
)
らしてひやりと
疵
(
きず
)
につける
位
(
くらゐ
)
な
処
(
ところ
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
六十を過ぎて
鬢付
(
びんつけ
)
嗜
(
たしな
)
み女郎と討ち死にと極めて銀使いける云々
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
名代福山
(
なだいふくやま
)
の
蕎麦
(
そば
)
(中巻第一図)さては「
菊蝶
(
きくちょう
)
の紋所花の露にふけり
結綿
(
ゆいわた
)
のやはらかみ
鬢付
(
びんつけ
)
にたよる」
瀬川
(
せがわ
)
の
白粉店
(
おしろいみせ
)
(中巻第八図)また「
大港
(
おおみなと
)
の
渦巻
(
うずまき
)
さざれ石の
巌
(
いわお
)
に遊ぶ
亀蔵
(
かめぞう
)
せんべい」
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
鬢
漢検1級
部首:⾽
24画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“鬢付”で始まる語句
鬢付油
鬢付堀