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高楼
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こうろう
ふりがな文庫
“
高楼
(
こうろう
)” の例文
旧字:
高樓
松をすかしてチラチラ見えるいくつもの
灯
(
ひ
)
は、
館
(
たち
)
の
高楼
(
こうろう
)
であり
武者長屋
(
むしゃながや
)
であり
矢倉
(
やぐら
)
の
狭間
(
はざま
)
であり、
長安歓楽
(
ながやすかんらく
)
の
奥殿
(
おくでん
)
のかがやきである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かくて一方には
大厦
(
たいか
)
高楼
(
こうろう
)
にあって黄金の杯に
葡萄
(
ぶどう
)
の美酒を盛る者あるに、他方には
襤褸
(
らんる
)
をまとうて門前に食を
乞
(
こ
)
う者あるがごとき
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
いわゆる
大厦
(
たいか
)
高楼
(
こうろう
)
が軒を並べ、しかもどことなくゆったりした気分に包まれているのは、名古屋そのものを象徴していると言うべきでしょう。
墓地の殺人
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
水上にさし出したる
桟敷
(
さじき
)
などの上に居るか、または水に臨む
高楼
(
こうろう
)
の
欄干
(
らんかん
)
にもたれて居るか、または三条か四条辺の橋の欄干にもたれて居るか
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
と——
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
館
(
たち
)
の
高楼
(
こうろう
)
にあたって、
万籟
(
ばんらい
)
もねむり、死したようなこの時刻に、
嚠喨
(
りゅうりょう
)
とふく
笛
(
ふえ
)
の
音
(
ね
)
がある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
この
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
高楼
(
こうろう
)
にとらわれている
咲耶子
(
さくやこ
)
をすくいださなければ、男として、鞍馬の竹童として、なんで生きてふたたび
伊那丸
(
いなまる
)
や一
党
(
とう
)
の人々とこの顔があわされようか。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“高楼”の意味
《名詞》
高楼(こうろう)
高い楼閣。
(出典:Wiktionary)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
楼
常用漢字
中学
部首:⽊
13画
“高楼”で始まる語句
高楼弾琴