高壇テラース)” の例文
迷宮の林の中の小径こみちふじのからまった高壇テラース阿亭あずまやの中の腰掛など、恋しい思い出の跡を求めてはみずから苦しんだ。彼は執念深くくり返した。
高壇テラース手摺てすりひじをついて、河の方へ低くなってる芝生の斜面を眼の下に眺めた。地面は湯気をたてて、生温なまあたたかい水蒸気が日向ひなたに立ち上っていた。雨のしずくが草の上にひらめいていた。
数歩向うに、河岸かし高壇テラースにある柱に、角燈がさがっていて、霧のかさの中にぼーっと光っていた。その少し先に、二、三の明るいガラス窓が見えて、一軒の小さな宿屋があった。