騎都尉きとい)” の例文
つとに祖父の風ありといわれた騎射きしゃの名手で、数年前から騎都尉きといとして西辺の酒泉しゅせん張掖ちょうえきってしゃを教え兵を練っていたのである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
自分は、前将軍を領し、弟の董旻とうびんを、左将軍に任じ、呂布を騎都尉きとい中郎将の都亭侯とていこうに封じた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先方がこの胡服こふくの大官をさき騎都尉きとい李少卿りしょうけいと認めるまでにはなおしばらくの時間が必要であった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
すると、騎都尉きとい楊奉ようほう
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かん武帝ぶてい天漢てんかん二年秋九月、騎都尉きとい李陵りりょうは歩卒五千を率い、辺塞遮虜鄣へんさいしゃりょしょうを発して北へ向かった。阿爾泰アルタイ山脈の東南端が戈壁沙漠ゴビさばくに没せんとする辺の磽确こうかくたる丘陵地帯を縫って北行すること三十日。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
騎都尉きといの李粛か」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)