馳付かけつ)” の例文
電話口へ馳付かけつけるもの、飲仲間を誘うもの、いろいろあった。正太は塩瀬の暖簾のれんくぐり抜けて、榊の待っている店の方へ行った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
此寺ここの門前に一軒、婆さんと十四五の娘の親子二人暮しの駄菓子屋があった、その娘が境内けいないの物置に入るのを誰かがちらりと見た、間もなく、その物置から、出火したので、早速さっそく馳付かけつけたけれども
一寸怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
... 警察本部へはただちに電話が掛った、そこで僕は部長の命令でウッドワード家へ馳付かけつけ事件を調査したという訳なのだ」そしてさらに附加えて「で目下犯人捜索中なんだけど、いずれ捕まれば死刑だろうな」
赤い手 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
急を聞いて馳付かけつけた警官のために三人ほど捕縛されてしまいました。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)