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風花
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かざばな
ふりがな文庫
“
風花
(
かざばな
)” の例文
風花
(
かざばな
)
の空に
顕
(
た
)
ちて、
日和
(
ひより
)
うららよとの。遠山は霜月祭、
新野
(
にひの
)
にては
睦月
(
むつき
)
、
西浦
(
にしうれ
)
は
田楽
(
でんがく
)
、
北設楽
(
きたしだら
)
は花祭とよの。さてもめでたや、雪祭のとりどり。
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
しかし、そこまでを見とどけたのは、先駆の物見隊だけで、尊氏の本隊は、なお地蔵堂のあたりにとどまり、吹きすさぶ
風花
(
かざばな
)
まじりの
山颪
(
やまおろし
)
の下にその晩は夜営していた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちちのみの父のみ身、ははそばの母のみ
魂
(
たま
)
、老いませば、常無けばあはれ。
風花
(
かざばな
)
や
天城
(
あまぎ
)
の杉を、うらら日を、何とはなくて吹きちらふその影にかも、心は寄する。
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
風花
(
かざばな
)
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
うら歎く父母の子は
風花
(
かざばな
)
の
消
(
け
)
ぬかに散らふ
和
(
な
)
ぎにかも行く
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“風花”の解説
風花(かざはな、かざばな)は、晴天時に雪が風に舞うようにちらちらと降ること。あるいは山などに降り積もった雪が風によって飛ばされ(地吹雪)、小雪がちらつく現象のこと。からっ風で有名な静岡県や群馬県でよく見られる。
冬型の気圧配置が強まり、大陸から日本列島に寒気が押し寄せてくると日本海側で雪が降るが、その雪雲の一部が日本列島の中央にある山脈を越え、太平洋側に流れ込んできたときに風花が見られる。
(出典:Wikipedia)
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“風”で始まる語句
風
風情
風邪
風采
風呂
風体
風呂敷
風貌
風靡
風呂敷包