“かざばな”の漢字の書き方と例文
語句割合
風花100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風花かざばなの空にちて、日和ひよりうららよとの。遠山は霜月祭、新野にひのにては睦月むつき西浦にしうれ田楽でんがく北設楽きたしだらは花祭とよの。さてもめでたや、雪祭のとりどり。
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しかし、そこまでを見とどけたのは、先駆の物見隊だけで、尊氏の本隊は、なお地蔵堂のあたりにとどまり、吹きすさぶ風花かざばなまじりの山颪やまおろしの下にその晩は夜営していた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちちのみの父のみ身、ははそばの母のみたま、老いませば、常無けばあはれ。風花かざばな天城あまぎの杉を、うらら日を、何とはなくて吹きちらふその影にかも、心は寄する。
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
風花かざばな
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うら歎く父母の子は風花かざばなぬかに散らふぎにかも行く
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)