頂部ちょうぶ)” の例文
人々はその花托かたくすなわちくき頂部ちょうぶ換言かんげんすればそのくきしょくしているのであって、本当の果実をっているのではない(いっしょに口には入って行けども)。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
それからは洪積層こうせきそう旧天王キーデンノー安山集塊岩あんざんしゅうかいがんおかつづきのにもかぶさっているかがいちばんの疑問ぎもんだったけれどもぼくたちは集塊岩のいくつもの露頭ろとうを丘の頂部ちょうぶ近くで見附みつけた。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
にんげんの頂部ちょうぶにあって生活のよろこびやかなしみを
原爆詩集 (新字新仮名) / 峠三吉(著)
これは杯状はいじょうをなした花托かたく(すなわち花のくき頂部ちょうぶ)であって、それが厚い肉部となっているのである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)