韓遂かんすい)” の例文
西涼せいりょうの馬超が、韓遂かんすいと共に、大軍を催して、叛旗をひるがえした。都の留守をうかがって、今や刻々、許都きょとをさして進撃している……」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから程なく、西涼の太守馬騰ばとうと、并州へいしゅう刺史しし韓遂かんすいのふたりは、十余万の大軍をあわせて、「朝廟ちょうびょうの賊を掃討せん」と号して長安へ押しよせて来た。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
左の手を斬り落された韓遂かんすいを西涼侯に封じ、また彼と共に降参した楊秋ようしゅう、侯選なども、列侯に加えて、それには
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きびすをめぐらしたときは機すでに遅しである。どう迂回して出たか、西涼の馬超と韓遂かんすいが関門を攻めたてている。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父馬騰と親友だった鎮西将軍韓遂かんすいからそっと迎えがきた。行ってみると、人払いした閑室へ馬超を通して
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——しからば、張繍ちょうしゅう張魯ちょうろ韓遂かんすいなどの人々はいかがですか。彼らもみな英雄とはいえませんか」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、その乱軍の中で、并州の韓遂かんすいは、右将軍の樊稠はんちゅうに追いつかれて、すでに一命も危うかった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荊州けいしゅう劉表りゅうひょう、河北の袁紹えんしょうとむすび、五十万の軍勢をおこす。また西涼の馬騰ばとう并州へいしゅう韓遂かんすい徐州じょしゅう玄徳げんとくなんども、各地から心をあわせて一せいに起ち、その兵七十万と聞えわたる。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後ろにはそうした馬超ばちょう韓遂かんすいの輩があり、前には玄徳、劉琦りゅうきの一脅威をひかえ、しかも許都きょとの中府を遠く出て、江上山野に転戦していることは——われら兵家の者が心して見れば
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)