露西亜ろしや)” の例文
旧字:露西亞
ところが、あの年は馬鹿にまた猟がなくて、これじゃとてもしようがないからというので、船長始め皆が相談の上、一番度胸をえて露西亜ろしやの方へ密猟と出かけたんだ。
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
徳利とつくりけた遊女おいらん容子ようすだが、まどへ、べにいたら、おそらく露西亜ろしや辻占つぢうらであらう。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(『キリスト様の御名によって』という言葉は露西亜ろしやの乞食や巡礼たちが、物を下さいと言う前に必ず言う言葉で、「御生ですから」とか、「どうかお願いですから」といった意味の言葉です。)
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)
露西亜ろしやのサモワル、紅茶こうちや湯気ゆげ
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)