トップ
>
障碍物
>
しょうがいぶつ
ふりがな文庫
“
障碍物
(
しょうがいぶつ
)” の例文
そこは根崎海岸のドライブ道で、道幅もかなり広いし、それに
障碍物
(
しょうがいぶつ
)
がないので、運転手はいい気もちになってスピードを出していた。
焦土に残る怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
池の面の波紋でも実験されるように、波の長さが
障碍物
(
しょうがいぶつ
)
の大きさに対して割合に小さいほど、横に散らされる波のエネルギーの割合が増す。
塵埃と光
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
無数の
障碍物
(
しょうがいぶつ
)
を持ちながら、その障碍物を巧みに
避
(
よ
)
けて、互いに呼び合うことによって、一定の間隔をいつも保ち、疾風のように走って行く。
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼は
障碍物
(
しょうがいぶつ
)
競走をするような形で、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
冷
(
つめた
)
い石門の下を這って通ると、
其後
(
そのあと
)
からお杉の痩せた身体が蛇のようにするすると抜け出して来た。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
もう
蟹江川
(
かにえがわ
)
、
筏川
(
いかだがわ
)
、
鍋田川
(
なべたがわ
)
——そして
木曾川
(
きそがわ
)
口へかけてまで、数里の海岸線は、
防柵
(
ぼうさく
)
を
結
(
ゆ
)
いまわし、
塹壕
(
ざんごう
)
をほり、
障碍物
(
しょうがいぶつ
)
をおき、全隊、汗みどろに、働いている。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
温
(
あたたか
)
い気持ってものは、窓とか、壁とか、そんな
障碍物
(
しょうがいぶつ
)
を越えて、相手の心に通じるものだと思うわ。
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
錠がおりてるのかな……(はいって、肘かけ椅子を元の場所におく)
障碍物
(
しょうがいぶつ
)
競走だ。
かもめ:――喜劇 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「みんなで
障碍物
(
しょうがいぶつ
)
競争をやろうと思ったんです。」
茨海小学校
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そして道の
障碍物
(
しょうがいぶつ
)
や、火の柴を除いて、部落の中の兄たちを、火中から救い出したのである。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と見た城兵の顔が、土塀、
櫓
(
やぐら
)
、
楯
(
たて
)
、さまざまな
障碍物
(
しょうがいぶつ
)
の蔭などから覗いている。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
障
常用漢字
小6
部首:⾩
14画
碍
漢検準1級
部首:⽯
13画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“障碍”で始まる語句
障碍
障碍神