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陣太鼓
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じんだいこ
ふりがな文庫
“
陣太鼓
(
じんだいこ
)” の例文
幼稚園へ行く七つになる男の子が、
巴
(
ともえ
)
の
紋
(
もん
)
のついた
陣太鼓
(
じんだいこ
)
のようなものを持って来て、
宵子
(
よいこ
)
さん叩かして上げるからおいでと連れて行った。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
案
(
あん
)
の
定
(
じょう
)
、ドーッと、
陣太鼓
(
じんだいこ
)
をぶつけるような吹雪がきた。燃えのこった
焚火
(
たきび
)
が雪にまじって、
虚空
(
こくう
)
に舞い、
歓喜天
(
かんぎてん
)
の堂の
扉
(
とびら
)
もさらってゆかれそう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鬨
(
とき
)
の声の
挙
(
あ
)
げ方や、
陣太鼓
(
じんだいこ
)
の響き工合や、その他いろ/\の物のけはいで、敵味方の勝ち敗けを判じたり、
今日
(
きょう
)
は夜討ちがあるだろうとか、
明日
(
あす
)
は朝がけがあるだろうとか
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
にわかにとどろく軍馬の音!
法螺
(
ほら
)
!
陣太鼓
(
じんだいこ
)
!
銅鑼
(
どら
)
ぶうぶうどんどん。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
七つになる
嘉吉
(
かきち
)
という男の子が、いつもの
陣太鼓
(
じんだいこ
)
を
叩
(
たた
)
いて叱られた
後
(
あと
)
、そっと千代子の
傍
(
そば
)
へ来て、
宵子
(
よいこ
)
さんはもう帰って来ないのと聞いた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
もっとも秀吉ばかりでなく、およそ戦国の世に男とうまれ武士の子と生まれたほどの者は、みな、
陣太鼓
(
じんだいこ
)
の
音
(
ね
)
が三ツ鳴るあいだに、
具足着
(
ぐそくき
)
こみのできるくらいの
修養
(
しゅうよう
)
を、ふだんのうちにつんでいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
陣
常用漢字
中学
部首:⾩
10画
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
鼓
常用漢字
中学
部首:⿎
13画
“陣太”で始まる語句
陣太刀
陣太刀作